クロコダイルレザーは
革の種類以外に、"加工"にも種類があります。
今回はメジャーな加工の種類をいくつかご紹介いたします。
1.マット加工
クロコダイルレザー製品の中でも最もスタンダードな加工とも言えるマット加工。
製品として完成した直後は文字通りツヤ感を抑えた状態ですが、
革の内部に油分が留まっていますので、使い込んでいくうちに自然なツヤ感(光沢感)が出てきます。
マット〜程よいツヤ感のエイジング(経年変化)を楽しむことができるのもクロコダイルレザー製品のポイントです。
落ち着いた印象なのでフォーマル、カジュアルのどのシーンにも対応できる加工となっています。
2.シャイニング加工
マット加工と並び人気のあるシャイニング加工。
グレージング加工やエナメル加工とも呼びます。
マット加工とは対照的に、表面にはキラッとした光沢感があり、よりラグジュアリーな印象。
メノウ石で磨くことにより油分が浮き上がり独特なツヤが出てきます。
マット加工製品とは異なり、シャイニング加工の製品は使い込んでいくと表面のツヤ感が落ち着いていくのも特徴の一つです。
フォーマルシーンにオススメとなっております。
3.ヒマラヤ
HERMES(エルメス)のバッグで話題になったヒマラヤクロコダイル。
"ヒマラヤクロコダイル"というワニの種類ではなく、主にナイルクロコダイルを加工したものをヒマラヤクロコダイルと呼んでいます。
※一部例外あり。
ヒマラヤ山脈の雪解けをイメージして作られたとされるこの加工は
皮をなめす工程でブリーチ(脱色)を行い、
製品中央部のホワイトから両端に向かってベージュになっていく美しいグラデーションが最大の特徴です。
この加工を施すためには傷やシミなどのない良質なワニ革を使用する必要があり、
専門の鞣しができるタンナーも少ないため、とても希少で高価な加工となっております。